TaoChat@1195編集後記

10月に入って、夜が涼しくなり、夏用の布団だと寒くて夜起きてしまう。昨日冬用の布団で寝たら、今度は暑くて1時ごろ目が覚めた。なかなか温度調節が難しい。今日は夏用に毛布をかけて寝る予定。朝はコーヒーを飲む。これまではアイスコーヒーだったが、熱いのが欲しくなる。昨日の夕食は湯豆腐だった。鍋物が恋しくなる。

この一週間のニュースは、大谷君がア・リーグのホームラン王に輝き、男子バレーは五輪出場権獲得に向けばく進中で、なでしこジャパンアジア大会決勝で北朝鮮を撃破した。ノーベル賞ウィークではあったが、日本人の受賞はなかった。ノーベル賞は推薦人の力で決まってしまうので、これは仕方がない。受賞者が推薦人になることが多く、どうしても欧米人に偏り、受賞者が受賞者を呼ぶ結果となる。別の視点で選ぶ国際的な賞が増えることを願う。今回よかったと思うのは、コロナワクチンの功績で受賞された、ハンガリー生まれの、カタリン・カリコ氏の受賞である。どこで生まれても、才能と熱意とすぐれたパートナーにめぐり会えば、人類に貢献できることを身をもって示したと考えます。アインシュタインのように受賞者が単独で開拓するケースもありますが、やはり、すぐれたパートナーに出会うことは、大きな仕事をなすために必要に思います。

今回の言葉は老子を選んだ。TaoChatと名づける限り、老子は原点です。道にはいろんな道がありますが、老子の道は自然の道です。人類が生まれる前から自然はあった。生命誕生の謎はいまだに解明されていませんが、水が生命を生んだ要素になっているのは確かです。水が栄養素を運ぶから、生命を維持できます。古代人もこの働きには気づいていたはずで、この気づきから老子の思想が生まれたと思います。今回の言葉では、男性的な力強さと、女性的な柔軟性が対比されます。日本社会で表面化している歪は、いずれも男性的な強さに偏っている所から生まれているようです。天皇からして、男子一系を主張し、政治では女性大臣が少なく、企業では女性管理職が少ない。女性官僚の比率も35%になったといって喜んでいるが、上級職で見れば7%どまりですずめの涙である。政治家に女性に関する問題発言が多いのは、歪の象徴ともいえる。

老子は、女性的な柔軟性は、男性的な剛強に勝るという。生命現象でいえば、女性の寿命のほうが男性より長い。国が生き残るには、柔軟性の豊かな政治が必要で、そのためにも女性の活躍が必至となる。安全保障のためにミサイルなどの武器をもっと買おうというのは愚の骨頂で、柔軟的な積極外交をどのように進めるかが一番問題となる。

老子の発想が、これからの日本に欠かせないポイントになると考えている。