TaoChat@1000編集後記

年が変わって早半月になろうとしている。

ゴーンさんの記者会見も終わり、国外逃亡を手記に書き、映画にもしようとの企みは続く。ゴーンさん一人では法を犯して逃亡できないので、お金で多くの協力者を動かし、レバノンという天国にたどり着いた。

記者会見を聞いていると、自画自賛に終始し、自分の論理で、日本の司法制度を批判し、協力者に罪をかぶせながら国外逃亡した自分は正義を貫いたとする。

これを聞いていて、老子の教えの真逆を進んでいると感じた。

今回は、111と道が3つ続くめでたい日に、第八章という末広がりの章をお届けする幸運に心より感謝する。

1は老子では道を示す。1から陽と陰が生じ2となり、陽と陰が混成して万物が生じて3となる。

第八章は、老子の根本原理の水の善の話である。

水の働きを実践しなければならないのは、組織のトップたる為政者である。

組織のトップたることを自慢していては、水は次第に退き、組織に潤いがなくなり、硬直化していく。老子では、組織の死を意味する。

組織のトップは、その存在を部下たちに気づかれないのが一番いい。

目立たない所で、組織を見守っておればいい。

部下がちゃんと水の働きをなしていれば、組織の潤いは保たれ、どんな危機に直面しても、柔軟な対応ができる。

おれがおれがと自己主張し、独断でものごとを運ぶと、水は自然と退いていく。

日本の国の首相も部下に忖度させるようでは、水の働きをまだ学んでない。