それにしても暑いです。外に歩きに出たくても躊躇する暑さです。ミンミンゼミの声が暑さを増すように聞こえる。家のなかで熱中症にかからないようにエアコンをフル回転しています。
この一週間のニュースは、山田五郎さんの訃報が残念であった。YouTubeのオトナの教養講座を楽しみにしていたので、もうこれから痛快な講釈が聴けないのが寂しい。がんと闘っているとき、つらいとおっしゃっていたのがついこの間のようである。アウト老のみうらじゅんさんがゲストに呼ばれたときの収録を聴きながらブログを書いてる。みうらさんが製作途中の仏画を持ち込んで板光背を持つ11面観音を語っていた。次のニュースは大相撲である。豊昇龍・大の里両横綱が13日終わって7勝6敗と勝ち越しにならず情けない事態が生じている。もう一つ安青錦の快進撃である。大関から陥落して関脇になって初めての場所である。足を痛めたあと2横綱をやぶっている。確かに苦手力士がいて2敗しているが、優勝に一番近い。霧島も3敗で追っているものの、横綱との対戦が待っている。これを書いているうち、豊昇龍が負け越しから逃げるように休場してしまい、霧島は不戦勝で3敗を維持して千秋楽となった。また熱海富士も3敗で追っており、千秋楽で安青錦に勝てば、優勝決定戦にもつれ込む可能性のある。ということで、大相撲から眼が離せない。
プライベートの一週間は、大江健三郎の「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」を読み終えた。狂気というのは、肥った男とその父親の狂気だが、その狂気を肥った男の息子が受け継いでいるのかも主題になっているような気もする。狂気から逃れるには狂気の実体をつかむことと肥った男は確信する。父親の狂気と自分の狂気の違いがわかったとき、自分の狂気に立ち向かう自由を得ている。息子もまた同じ自由を得るだろうと予言しているのかもしれない。
今回のメルマガの言葉は、マルクス・アウレーリウスの「自省録」よりいただいた。宇宙から原子に至るまで、自然に支配される自分を見失うなというのが、名言の基本にある。宇宙から見た自分と原子から見た自分はつながっている。個人的には、ローマ皇帝となる人間がどうしてこのような視座を獲得できたのかに非常に興味がある。哲学者がたまたま皇帝になったのか、皇帝に至る道のりの中で哲学者になったのか。中国の哲学者の場合なら、自然を基本におく哲学者(思想家)は権力者に政治の道を箴言するが、自らは権力者にはならない。アウレーリウスの場合、他者に自分の哲学を説くのではなく、自分に対して求道の姿勢を貫いている。なかなか達成できない道を戒めの気持ちを込めて、自分に言い聞かせているようにも思える。