TaoChat@1158編集後記

日は照っているが空気は冷たい。そんな天気が数日続いている。昨日も今日もそんな天気だ。南向きの部屋は日照で次第にぽかぽかしてくるが、PCを置いている北向きの部屋は冷凍庫のようである。従って、ヒーターで足元を暖めながら、書き始めている。

昨年末から関東各地で、強盗窃盗事件が相次ぎ、19日には狛江で強盗殺人事件が発生した。手口はハンマーや刃物で家主を脅し、金品を強奪するものである。狛江の事件は逮捕した容疑者のスマホに、狛江の家に押し入るメッセージが残されており、それを頼りに警察が家を訪れたが一歩遅く、住民は殺されていた。怖いのは、強盗が襲う家をあらかじめ選定していることである。日中は目撃者が少なく監視カメラもなく、住人は高齢者で襲っても無抵抗ということも考慮して、選定している。その襲撃箇所データを集める人間と、強奪・殺人を実行する人間は異なっているように見える。データを集めた人間が実行犯にデータを売っていることもありえる。横の連携がしっかりしているので、効率よく犯行に及ぶ。おまけにストリートビューのデータに基づき、付近の環境も現場に行かずに把握できる。ここでも、便利さとセキュリティは裏腹の関係にある。犯行グループが早く捕まることを願う。海外では、お隣中国が、ゼロコロナ政策が解除され、春節の大移動が始まった。海外渡航が解禁されたので、渡航先にとっては経済回復も期待される。人気渡航先上位は、オーストアリア、タイ、日本となり、日本経済へのチャンスも生まれるのだろう。台湾有事が議論されるが、基本的には、中国、日本が東アジアの平和を牽引する使命を追っているのは明らかである。そのためには、日本の政治的中立性を高める努力が必要になると思われる。

今回の言葉は、マーフィの法則よりいただいた。自分の立ち位置にこだわらなければ、道に迷うことは無い。なかなか味のある言葉である。悪く言えば、日和見主義といわれかねない。でもよく言うと柔軟性のある選択といえる。老子の思想に原点回帰がある。老子の原点は、自然の道に随うことである。なぜなら人間は自然より生まれ、自然に還って行くから。人間は裸で生まれ、裸で死んでいく。社会の中で生きていくために、裸の外側にいろんな衣を付けていく。そのうちの衣のほうが重要になっていく。衣にこだわるのが自分の立場にこだわることである。衣よりも裸、つまり自分の原点にもどれば、道を実践することになり、道の選択に迷うこと無い。日本の政治的中立性も、アメリカのパワーと中国のパワーの狭間に立ちながら、そのどちらにもくみすることなく、世界の平和を実践することで達成できると信じる。覇権主義を否定することは、中立性を保つことである。今のインドがその役割を果たしていると思われる。その役割は、今後ますます重要になる。覇権国家が牛耳る国際連合に代わる新しい世界連合を生むのもインドの役割かもしれない。