TaoChat@1196編集後記

おはようございます。

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このメルマガを発信後にこのブログを編集後記として載せています。通常、同日中に載せることを心がけますが、忙しいときは数日後に載せるようにしています。

今日は天気もよく、散歩にでかけようかと思っています。この一週間のニュースは、ハマスイスラエルの衝突で、これは今回の言葉にも影響しました。

ハマスの攻撃はテロといわれても仕方がありません。悲しいのは、無実で無力のパレスチナ国民がイスラエル空爆で多数亡くなっていることです。空爆は学校や病院にも及び、事実上無差別攻撃による報復になっている。今回パレスチナの歴史を紐解きましたが、パレスチナ人の国土のうち90%を、イスラエルが入植により奪ってきた歴史があることを忘れてはいけないことです。もとはといえば、ユダヤ民族がアウシュビッツから解放されて、パレスチナの地で建国したことです。この段階でパレスチナの国土の60%をもらったわけですが、その後入植を進め、国土の90%までに至っています。それも軍事力により強引に進めてきたことへの、パレスチナ人の反発がある。テロがなくなっても、根本的な支配被支配の関係は変わりません。ハマスが支持されるのは、世界の目をパレスチナに集めるためです。イスラエルが軍事力という形をとらずに、アラブの尊敬を集めるためには何をしなければいけないのか、国際社会がもっと厳しい目で議論すべきだと思われます。

今回の言葉は、パレスチナ人の立場で、問題をみつめてきたサイードの言葉を選びました。パレスチナ人の難民化に対して、イスラエルはどのような貢献をしてきたのか? それがうかがえる資料は見当たりませんでした。被害者はときとして、容易に加害者になりえる。ホロコーストで被害者になったユダヤ民族は、自国を建国したあと、パレスチナ人を被害者にした。それは真実なことを示す資料は、サイードに頼るまでもなく、あまたある。ガザ地区は特に扱いがひどく、高い壁で多い、電流こそ流さないが、強制収容所化している。そのような状況に対し、国際社会は無言で応じている。そのような閉塞感のなかで、テロの温床が生まれるのは当然とも言われる。テロを肯定するつもりはないが、テロが生まれる背景を和らげるのが国際社会の責任ともいえる。ロシアのウクライナへの侵攻も、国家的なテロとも言える。ウクライナの首脳部をネオナチと呼び、テロリストとみなして、そのテロ絶滅のため、仕掛けた国家的なテロである。イスラエルにも、ハマスに対し国家的なテロを仕掛けるのだけはやめて欲しい。サイードの言葉は、疑問形で問いかける。そもそも軍事的に支配されている国民(単数形のpeopleが選ばれた)が、いつから平和運動に責任を持つようになったのか? 生き延びるだけで精一杯で、平和運動などしている余裕はない。力による圧政をしくイスラエルに対し、改めるようにプレッシャをかける国際力が平和運動の責任を負うと思われる。中国の習主席が、首脳のなかで一番まともな発言をしているようだ。パレスチナに正義が果たされずとずばりイスラエルに言ったのは、中国だけである。日本首脳も、テロはだめ、かつ、パレスチナへの配慮をともに強調しないと、中立性は保たれない。仲間同士がつるむ世界にろくなものはない。