TaoChat@1191編集後記

台風が過ぎ去っても、午前中は曇り空。いまもって黒い雲が空を覆っている。気温は高くなく、湿気はあるがエアコンなしで過ごせている。洗濯物を外に干したが乾くかどうか心配である。この一週間は、先週でかけた長野旅行でいためた足の痛みがまだ続いている。勤め先には、湿布を貼って行ったが、親指の付け根の脹れはよくなっていない。

あと一週間の辛抱を覚悟している。通勤では、クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んでいる。1968年のロシアのチェコへの侵略を語る小説だが、ウクライナへの侵略を思うと、あの国は55年たっても同じことを繰り返している。ロシアにとって、チェコウクライナも自分の土地だという感覚が強い。ロシアはテロ国家として、北朝鮮との協力関係を強めようとしている。類は友を呼ぶというか、独裁者は独裁者の気持ちがよくわかるのだろう。プリゴジン氏の暗殺の次は誰を処分するのだろう。この一週間のニュースはなんといってもバスケW杯で日本がカーボベルデを破って、自力でパリ五輪出場権を獲得したことである。身長が低くても、スタミナさえあれば後半で逆転できることを実証してくれました。明日のドイツ対セルビアの決勝を見たいと思います。

今回の言葉は老子よりいただきました。有無相生というハンドルをいただくもとになる言葉です。美しいものが悪くなり、善いものが不善になる。テロ国家の庇護を受けるロシア人は、この老子の言葉をどう受け止めるのだろうか。ロシアの大作家トルストイ老子好きだったが、トルストイが今生きていたら、ウクライナ侵略をどう語るだろうか? 「戦争と平和」を書いているので、当然非戦論者として、プーチンのおかしなロジックを小説で批判すると思われる。そんな小説を書いて、シベリア送りになるのか? いやプーチンはそんな回りくどいことはせず、爆殺か転落死を選択する。テロ国家にふさわしい選択である。アメリカの正義を批判して、ロシアの悪業を正当化するのがプーチンである。ただアメリカの正義が本当の正義かは疑わしい。かつてのベトナム戦争イラク戦争では自分勝手なロジックを通した。アメリカの救えるところは、大統領が独裁者ではなかったことで、民主主義によって是正されるところである。ロシアにも中国にも北朝鮮にも、民主主義は存在しない。独裁者が好きなだけ政治を独裁できるところに危うさがある。