TaoChat@1144編集後記

今日は朝から天気がよい。昨日は雨だったので、乾きづらかった洗濯物をベランダに出して、干しなおした。昨日は、クライマックスシリーズのヤクルト対阪神戦をテレビで見ていた。阪神の青柳投手の出来がよく、7回まで勝つ気がしなかった。2アウト満塁で2ゴロのあとのエラーで2点が入り、2対3まで詰め寄って、ひょっとしてという気が置き始めた。青柳投手が交代して、村上選手がボテボテのゴロを打って万事休すと思った。村上選手が重い体を引きずって疾走し、ピッチャが焦ってファーストにトスしたボールがふわっと宙に舞う。次の瞬間、村上選手の苦笑いと走者一掃の3点が入ったとアナウンスが耳に入った。とんでもないエラーが同じ回で2回も起きるんだと驚愕した。今時、高校野球でもなかなか見られない。でも阪神はやっちまったという惜しい気持ちが残る試合だった。ヤクルトファンとしては結果オーライでしたが、阪神ファンにとってはまったく残念な結果でした。

この一週間の出来事は、ウクライナ侵略戦争では、プーチン肝いりのクリミア大橋が爆破され、その報復として、ウクライナ一般市民を狙ったミサイル攻撃などが行なわれた。クリミア大橋爆破は、プーチンの誕生日の前日で、爆破記念切手まで発行された。今やウクライナ侵略戦争は、プーチンひとりの戦争になっている。兵士が足りなければ、好き勝手に徴集して、まともな装備も与えられないまま、戦場に送られ戦死する。ロシア国民が肉の盾として扱われ、戦死したら230万円のお金が遺族に支払われる。ロシア国民もこれではたまったものじゃないが、独裁者プーチンひとりを引き摺り下ろす力はもはやない。プーチンが核のボタンを押したとき、アメリカおよびNATO諸国がどういう対応をするのかマスコミでは議論されている。日本では他人事のように思われているが、北朝鮮が核ミサイルを保有しているので、日本に撃ってきたときに、どのように防衛するのかの議論を聞きたいところである。

今回の言葉は、旧約聖書の「コヘレトの言葉」より選んだ。コヘレトの言葉は、老子の言葉に似ているところもあるので、自分としては親近感がある。一切は空から出発している。太陽のもとで、人は労苦するが、労苦は報われない。この労苦は過去から未来まで永遠に続く。人間ができるのは、飲み食いして、労苦によって得た、目の前の結果に魂を満足させること。それが自らの分をわきまえるということ。労苦はすべて口のためだが、それでも欲は満たされない。でも欲が行き過ぎるより、目の前に見えているものがよい。ここに知足の薫がうかがわれる。100%欲望追求に四苦八苦するより、50%をつかんだ段階で、魂を満足させてみてはと語りかける。50%を超えた先で、どのような不幸が待ち受けているかわからない。一寸先は闇ということになる。朝行ってきますと言って出かけた人が夕べには棺に納められて帰ってくることもある。今生をともにできているという幸せで心を満たす。そのときどきの50%の安らぎが労苦の何%かを癒してくれる。空の世界で生きるには、みずからも空になるしかない。