TaoChat@1190編集後記

暑い暑いと思っていましたが、もう9月に入りました。いまだに暑いですが、8月の暑さではありません。セミの声はめっきり少なくなり、トンボの飛び交う光景を見ることができます。さきの木曜に息子家族から預かっていた犬を返し、長野の白樺高原に車で遊びに出かけました。標高1500mの女神湖は涼しく、ホテルにエアコンがありませんでしたが、扇風機と大気で汗をかくことなく過ごせました。御泉水自然園にいき、苔の芸術品ともいえるカラ松の林間を散策してきました。蓼仙の滝まで行く階段がきつく、帰宅した後、湿布の足に巻きつけています。犬の散歩で毎日、7000歩を歩き、2日の旅行では15000歩を歩き、足を酷使したようです。この一週間のニュースは、バスケW杯での日本の活躍でしょうか。フィンランド戦も、ベネズエラ戦も、3Qまで見て負けると思って寝てしまったあとの大逆転劇を見逃しました。監督が言っていましたが、この逆転のパワーを前半に見せてほしいのはあたっています。パリ五輪に行けるように、今日のカーボベルデ戦を突破してほしいです。野村農水大臣の汚染水発言は笑うに笑えません。御泉水自然園をカーナビに入れるとき、おせんすいと入力しても受け付けてくれず、スマホで検索したらゴセンスイと出てきたので、漢字は読み方ひとつで禁句になってしまいます。

今回の言葉は、世阿弥からもらいました。世阿弥のオリジナルな言葉は、3ステップの初心でした。世阿弥の初心に込めた思いを味わうことができます。円覚寺の横田老師もこの言葉を取り上げていました。禅の修業の道も芸の道に通じるものがある。ここまでいけば終了というものはなく、常に今を見直すことで、これからの道が見えてくる。道には終着点はなく、永遠に続く。

常に今を見直し、道を歩き続けることに意味がある。大澤氏と橋本氏の「ゆかいな仏教」にも書いていましたが、輪廻を繰り返しても覚りにはなかなか到達できない。しかし、必ず覚りに到達できると信じて、日々善業を積み重ねていくプロセスが大事。世阿弥の初心は、覚りを信じる心に置き換えることができるように思われます。