TaoChat@1220編集後記

今日はよい天気となり、満開とはいかないまでも、桜も二三部咲きそうな気配である。

中央公園の桜を見に行こうと思う。この一週間のニュースは、何といっても尊富士の優勝である。2敗こそしたが、足の怪我をおしての優勝は見事である。14日目の取り組みで足を痛めたときには、もうだめだと思った。足を引きずって退場し、4時間も病院で手当を受けた報道があったので、気合で出ても満足な試合運びはできないのではと心配した。ところがどっこい、結果は足をかばいつつ、押しの一手で優勝を勝ち取った。まだまだ伸びしろがあるので、来場所の活躍を期待したい。プライベートの一週間は、月曜から息子の家の犬をあずかり、我が家は3人家族になったような感じである。犬の散歩では、いろいろな発見がある。犬は散歩が好きである。そのときに排便と排尿ができるのと、自分のおしっこで縄張りを示すことができる。鋭い嗅覚で、他の犬の匂いを嗅ぎつつ、自分の縄張りのマーカーを上塗りする。視覚や嗅覚で他の犬の存在を知ると、そちらに近づき、互いの匂いを嗅ぎながら、交友(?)を深める。友というより、互いの存在感を確認するといったほうがよい。この2日間は、寝室で犬と一緒に寝た。毛布の上の居心地がよいらしく、朝まですやすやと寝ている。家内でそそうをしたことは一回もなく、散歩が毎日欠かせない。読書の方は、二葉亭四迷の「浮雲」を読みおえ、永井荷風の「ふらんす物語」に移った。お勢の気持ちは最後までよくわからなかった。むしろ主人公文三の彼女の振る舞いの観察と彼女に対する気持ちの変化を楽しむ小説といえそうである。

今回の言葉は、荘子よりいただいた。きつかけは、諸橋轍次氏の「荘子物語」をぱらぱらめくっていて、養生は天につかうるの道の章でこの言葉に出会ったことである。老子にも同様の言葉は出てくるが、荘子は帝王と仙人の会話なので、物語として読めるのがうれしい。西洋のことわざとの違いが出ている言葉だと思った。心に災いするのは身体というのが西洋だが、身体に災いするのが心だというのが荘子であり、東洋の仏教である。どちらも真理だが、長生きに影響するのは心であるのは間違いない。心が病めば、長生きできる人間であっても、自ら命を絶つ。重病にかかっても、心さえしっかりしていれば、天寿を全うできる。