TaoChat@1088編集後記

台風が近づいているせいか、夜中から雨が激しく降っている。4時ごろには、緊急警報から大雨警報のアナウンスが出て、目が覚めた。天気予報によれば、台風が九州から近畿、東海、関東と水平に横断する予報が出ている。雨も急に降り出したと思ったら、いつの間にかおさまっている。各地域の災害が無事に治まる事を切に願う限りです。

今週の出来事は、自民党の総裁選で野田聖子氏が更に出馬し、4人の候補の争いとなり、今日NHKで候補者の討論会が放送されるようだ。政策では岸田氏が一歩リードしているようだが、他の三方の政策はどのようなものか? にわかじたてでは、羊頭狗肉となる怖れもある。岸田氏の日和見も心配ではある。まあとりあえず聞いて見ることにしよう。

今回の言葉は、敬老の日にあやかって、荘子の達生篇より選んだ。人名に達生(たつき)と付けられている方を見かけるが、荘子から選んでいるのだろうか? なかなかいい名前である。坪内逍遥も逍遙遊篇から選んでいるから他の篇から選んだ人名もあるかもしれない。健康を保つには体をまず養うことが必要だが、体を養う物、衣食住に恵まれていても、健康に暮らせない場合もある。さらに身体を健康に保っても、生命を維持できない場合もある。生命の維持は何によって行なわれているかをわきまえている人間が、達生つまり人生の達人といえる。一言で言えば、自然の道を究めつくすことにある。自然の道とは何か? 自然の変化のままにゆだねて推移することをいう。人為を廃し、空の状態に身を置き、自然と同化することで、生命は維持される。生命の維持に必要な空気も水も自然の恵みである。生命は身体の維持のみでは維持できない。精神の維持は、煩悩をのぞき、自然の中でのヒトとモノの関係性を見つめた上で、この関係性の恵みに支えられていることだと気づくことが大切である。地球温暖化は、自然の変化の一つである。化石燃料の恩恵を受けて人類が繁栄し、森林を伐採した結果かもしれない。自然はその結果当然の反応を人類に示したに過ぎない。関係性は恵みにもなるが、人類の滅亡の原因にもなる。自分には関係ないと思っていた関係が衝撃的な結果を招く。この度の新型コロナも発端はそんな関係性の見落としが原因しているのではないか。細菌兵器の開発や新型核兵器の開発も、地球規模の災難を招く可能性も出てきた。ネット上のウィルスが自己増殖する機能を持てば、もはやワクチンでの対応は難しくなる。怖い世界になったものである。