TaoChat@1016編集後記

緊急事態宣言が1ヶ月延長される事が決まった。

営業を続けるパチンコ屋が非難を浴びるが、ゴルフ練習場では密集している。

先週もいったが、青空パチンコなら許されるというのか。

業界の利権が絡んだ、閉鎖指示があるように思えてくる。

新型コロナとの対峙は長期戦になると覚悟を新たにした。

個人的には求職活動を続けているが、この状態だと求職活動も長期戦になる模様。

Indeedリクナビからおびただしいメールが届くが、めぼしい仕事が見当たらない。

ハローワークのインタネットサービスのマイページにアクセスしたが、求職検索ができない状態が続いている。どうも国のシステムは民間のそれに比べると、出来栄えが見劣りする。なぜか? ユーザのニーズを把握していないからというのが一番大きい。

民間のシステムはお金が絡み、システムが見劣りするとユーザは離れていく。

国のシステムは、お金が絡まないので、上から目線の仕様となる。

アマゾンが通販市場を牛耳っているのは、そのシステムが顧客のニーズを常にフォローしているからである。

まあ、愚痴はそこそこにして、本題に入る。

今回の言葉は、方丈記から選んだ。

講談社からのメールで、平野啓一郎さんが、自粛期間の読書のおすすめ本の3冊のうちのひとつに選んだのが、方丈記だからである。

岩波文庫本をあらためて読んだ。

文章は短いが、鴨長明の隠棲生活がコンパクトにまとめられている。

最初の文章が好きだったが、最後の文章も隠棲生活の感想じみたことが書かれていて、読むとつい笑ってしまう。隠棲生活に入るきっかけが個別具体的に書かれているのが、興味が引かれるところである。

今回選んだのは、最後に近いほうの文章だが、荘子秋水篇のことばに関わる表現が出てくるところである。魚にならないと魚の心はわからない。実際に隠棲してみないと隠棲の楽しさはわからない。

方丈記の最後で、隠棲の目的は何だったのかが問い直される。

その答えが、方丈記の今後のストーリーを物語るようだ。