TaoChat@1204編集後記

12月も第1週が過ぎ、あと3週間を切った。来年は我が家は年男・年女が総勢4名いる。私と家内と、長男と長男の長男が辰年ということになる。辰年で同じだが、性格はそれぞれ違っている。風邪にかかったらしく、くしゃみをして鼻水が出ている。熱はないが寒気がして体がだるい。この一週間はくしゃみと鼻水は続いているものの、寒気はなかった。大事に至らないことを願う。読書の方は、年間40冊を目標にしており、何とか達成できそうである。12月は、ワイルドの「幸福な王子」と江藤淳の「文学と私・戦後と私」を読み終えた。今は、谷川俊太郎の詩集と川上徹太郎の「日本のアウトサイダー」を読んでいる。読みたい本を片っ端から読んでいる。

この一週間のニュースは、自民党安倍派議員のキックバック問題が取りざたされている。政治にはお金がかかるといわれているが、かくし金で票を取り込もうとする根性が理解できない。ばれたら政治生命を失うのに、ばれないとたかをくくる。今回の言葉は、やめたいと思ってもなかなかやめられない人間に捧げられる。やめるときはすぱっとやめないといつまでもやめられない。自分も20歳から50歳までタバコを吸っていたが、政府がタバコ値上げを見境無く続けたので、ある日すぱっとやめてしまった。それでも、タバコを思わず吸ってしまった夢をいまも見ることがあり、その度に情けないと思う。菜根譚には、同感できることばが多く、これからも折を見て取り上げてゆきたい。昔も今も、人間の思いは変わらないことを毎度痛感する。老荘思想は、人間の生き方を自然に学ぶ姿勢にあふれ、水を生き方の根本にするところは、これまでの人生で何度も経験したことと同期し、その哲学は自分の誕生から死まで貫かれているように思う。誕生の際羊水のなかで衝撃から守られ、皮膚の水を失うことで、老化が進行する。死後は屍から水が消え、最後はカルシウムの粉末になる。老荘思想には、水といかにして付き合っていくかの真髄が書かれてるように思われる。