猛暑の峠は越したようだと気象予報士はいうが、今日も暑い。
今週のニュースは何といっても、藤井君の二冠達成であろう。
同郷の家内は大喜びである。
ぼけっとしたマスクが対局になると厳しい顔に変る。
そこには勝負に対する執念の色が溢れている。
当たり前だが隙を見せずに畳み掛けてくる。
素人目から見て、そんな感じがする。
今回の言葉は老子から選んだ。
百姓の目は、いろいろな視点から見る目ではないか。
柔軟な視点であり、固定した視点ではない。
そのままを捉える目とも言える。
歎異抄で言えば、悪人だからこそ浄土にいける。
悪人は浄土から一番遠い人間とするのが、善人の立場。
悪人だからこそ、心身のすべてを仏に預けることができる。
救われる可能性が一番高い人間とするのが、悪人の立場。
すがることが他力のすべてである。
ホームレスの人が、特別給付金をもらえないというニュースを聞いた。
特別給付金が一番必要なのは、生命維持の限界にある人である。
給付金を貯金する人には本来必要はない。
そんなことは百姓の目を持たなくてもわかることだが、お役人や政治家の耳に入らない。なんとも不合理な世の中である。