TaoChat@1021編集後記

この一週間の出来事は、海外では、警官による黒人暴行死事件を端に黒人差別抗議デモが全米各地で起こったことが印象に残る。リンカーンケネディ大統領やキング牧師の願いは未だにかなえられないようだ。白人警官が白人にはできない行為を堂々と黒人に対して行なっている。これが米国の現実である。どうしたら人種差別はなくなるか? 差別を発生させている要因を一つずつ潰すしかない。

国内では、コロナ対策で政府の税金無駄遣いが相変わらず問題を投げかけている。持続化給付金では、幽霊法人に経産省が仕事を委託し、その幽霊法人から電通に丸投げされ、電通から下請けに丸投げされていた。右から左に仕事を流すだけで高額の中間搾取を行なえる仕組みができている。曲者は「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」という幽霊法人。お役所は、時々幽霊を経由して仕事を丸投げする。そこに天下り場所を作ったり、仕事を投げて中間搾取の機会を与え、社団法人の持続性を確保する。

表向きは、公開入札で正当公平な選択の原理が働いていたと主張する。

個人的な出来事は、オンライン申請後2週間半で特別定額給付金が振り込まれた。

口座確認情報の画像をデジタルで画像認識して、デジタル入力された口座情報と照合すれば人手は最終確認だけですむはずで、こんなにかかるはずはない。ひとが画像認識を目で行なっている限りは、時間は果てしなくかかる。スマホでレシート画像を取って、AIで画像認識してデジタル情報に変換するのは、今簡単に行なえる。

これがデジタル途上国の日本の現実の姿である。

いただいた20万円も将来の子供たちへのツケだと考えると、けっして無駄遣いできない。

話をもどして、今回の言葉は、まどみちおさんの詩から選んだ。

あさつゆを見て、自然の美とその恩恵の素晴らしさを数珠で表現するところが素晴らしいと思ったからです。

こどもにもわかる言葉で、素晴らしい朝にしてくれたと朝がおひさまに感謝するところは、そこに人間がいなくても、自然が自然に感謝の気持ちを伝えてくれる。

何と素敵な詩ではありませんか。老荘の考えの真髄が溢れています。

無知な人間を包む自然の知足の流れは、あさつゆのひかりに象徴されているようです。

光と空気と水、それがあれば命はつながれていく。