雨がやまない毎日が続いている。
今日は肌寒く、長袖シャツに長ズボンを履いている。
この一週間はGO TOキャンペーンの話題で盛りだくさんだった。
その中で、藤井七段の棋聖タイトル獲得はトップニュースである。
家内は愛知県出身なので、大喜びである。
藤井君のルックスと人柄により、その天才振りを表に出さない、老子的天才と名づけることができる。勝つことは結果であり、将棋の妙を探求する事が道と考えている。
今後の飛躍に期待したい。
GO TOキャンペーンの方は、もはや空中分解する勢いである。
そもそも1兆6,794億円の予算を使って、旅行に行かせる趣旨が理解できない。
コロナでダメージを受けている観光業界を救う趣旨は当然理解できる。
コロナ収束後にやるということだが、全国的に収束したとはいえない今にあえてやるというやり方が、粗雑で横暴ということになる。
それも護送船団方式という、全国で皆同時に行なう方式でやろうとしている。
一斉休み、満員電車方式である。before コロナと全く同じやり方である。
官僚や内閣の頭は、もはや思考停止しているとしか思えない。
今強行することは、感染してもいいから、経済を回せというメッセージしか伝わってこない。専門家チームには何の権限も無く、ただ決まったことをはあそうですかといわせるために集めている。
更にひどいのは、東京はずし。東京近郊も感染者は増加し、アラートまで出している。
1兆6,794億円の予算があるなら、各県に配布して、各県でキャンペーンをはればよい。国は自分で財布をにぎって、観光業界を救うと雑な行動に走っているというのが衆目の見解だと感じる次第である。
この大雨で被災されている方への救済を先にすべきなのは目に見えている。
予算を使いすぎると、国民へのつけはますます大きくなる。来年はコロナ復興税を徴収されることを覚悟している。
さて、今回の言葉は、老子から選んだ。
円覚寺横田老師のYOUTUBE法話を聞き、鈴木大拙さんの「東洋的な見方」を再読したのがきつかけでした。
そこでは、先週お話した動的平衡につながる話も見つけました。(ページ131)
今回の言葉は、妙に関する大拙さんの考察に老子第一章が引用されていたので、おさらいをしたものです。
妙というのは、絶妙とか、妙なこととか、日本語でよく使いますが、老子の妙は、自然の奥底に潜む不可思議のように思えます。大拙さんも、wonderfulつまり、wonderに溢れているものと最初あてますが、何かしっくりこないと感じます。
そしてある日、旧約聖書の創世記にgoodを見つける。いいとか悪いのgoodではなく、しっくりくる状態のgoodがふさわしいと考える。(ページ106)
日々是好日の好と同じという。
大事無い一日を送ったいう充実感。
妙というのは、今ある存在のよってたつもの、存在の不可思議のように考えていましたが、それを主観的にそのまま受け入れること、それがgoodだというのが大拙さんの考えなのかと思った次第です。