TaoChat@1026編集後記

残念なことに、この一週間の大雨は各地に甚大な被害を及ぼした。

被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。

茅ケ崎の天気も朝晩と雨風が激しく、台風の前触れのようでもあり通常の梅雨の天気ではありませんでした。被災地の映像を見ると分刻みで水かさが増し、お年寄りの避難が遅れたことも原因しているのではないかと思いました。

コロナ感染者数が増大する中、都知事選が行なわれ、小池都知事が当選したことも印象的でした。記者会見はてきぱきこなしますが、公約を果たすことなく、都政を切り盛りしている感があります。

七つのゼロという公約を掲げたそうですが、どれもこれも未達成でした。

特に満員電車ゼロなどは、できたらイイねというもので実現性ゼロでした。

首都機能移転抜きに、満員電車ゼロは難しいでしょう。

今回の言葉は、科学者の言葉を選びました。

動的平衡の持つ哲学的な意味は大きいと感じています。

自己は物質的に保存できず、絶えず外部と物質置換を行なっている。

自分という概念は、意識の中で仮定している存在と考えることもできる。

養老先生曰く、右脳と左脳の関係を切断すると、右脳で考える自分と左脳で考える自分が現われる。自分はひとりと思い込んでいるが、複数の自分がいるのが現実である。

最終的にどの自分に従うかで、行動が決まるようだ。

煩悩に浸りきった自分、煩悩を脱した自分、その二人を見ている自分。

煩悩の生成と消滅を繰り返し、煩悩に浸りきらないように平衡を保つから、魂の安らぎを得て、人間はかろうじて生きる事ができるのかもしれません。