TaoChat@1206編集後記

メルマガ発行の後やることが続き、二日遅れの編集後記となった。仕事の準備に土曜を使い、年賀状を書くのと、窓拭きで日曜を使った。今日は天気がよいので、ブログを書いた後は散歩に行く予定。この一週間は、なんとなくあわただしく過ぎ去った。大学時代の同窓会の連絡が急にあり、博多までの航空券とホテルの予約を手配したり、昔の職場の同僚との忘年会の連絡をしたりで忙しかった。仕事のほうも来年の仕事の準備がたまっていて、手際よくこなさねばならなかった。あと残すところ2日になり、年内に目処をつけなくてはならない。世の中のニュースは大きなものは特に無かった。

今回の言葉も荘子よりいただいた。湯川秀樹先生の書にもなっている言葉である。天地自然の偉大さと謙虚さを述べた言葉であり、科学者はいつも心しておかねばならない言葉である。科学者だけではなく、自然を愛する人間なら、心に留めておかねばならない言葉でもある。自然の美しさは、人間が作ったいかなる美にも勝る。その理由は、変化する美であり、ある時点でしか味わえない美であるからである。たとえ写真に撮ったとしても、その美しさは実際目にしたものと比べると足元に及ばない。自然の美の根源は、自然の道理に従っているが、その道理は謎に包まれていて人間は再現できない。夜空の星は光を放つが、その光は過去のものである。しかも光がどのように生じ、どのようにやってきたのか、人間はその軌跡をたどることができない。人間の目は星が今光っていると感じる。星の存在を光で認識するが、星は今は存在していないかもしれない。

荘子の言葉は、自然の謎に挑む人間のささやかな野望を自覚させてくれる。