TaoChat@1108編集後記

天気予報から今朝は雪景色を拝めると期待していましたが、昨夜の雨も上がり、からっと晴れた朝でした。先週は白内障手術入院をしていました。金曜に退院して、土曜のメルマガ配信はしたものの、編集後記はのびのびになっていました。もともと強度の近視でコンタクトをつけてかろうじて車を運転できる視力を保っていたのですが、手術後は裸眼で日常生活できるようになり、大きな感動を味わっています。こんなに世界が明るくて、くっきり見えるのが驚きです。デスクトップやテレビの液晶画面が急に明るくなり、白内障で見ていた暗い世界が急に開けて、精神的にも明るくなり前向きになったように思えます。今までは風呂やプールや海でコンタクトが落ちないか心配でした。これからはそういう心配もなくエンジョイできるので、何か天からチャンスをもらったありがたさを感じています。

北京五輪が開幕され日本選手の活躍を見ていていると、若者の果敢なチャレンジは高齢化日本を救うと確信しました。果敢なチャレンジは、スポーツだけでなく、学術や事業や芸術のチャレンジにわたります。政治はこれらのチャレンジの障害を取り払う努力をしてほしいものです。

今回の言葉は荘子大宗師篇から選びました。入院中、マンガ老荘の思想(蔡志忠 作画)を読み、手術前の緊張した心を落ち着けました。荘子の中でも、気に入っている箇所でもあります。死生は命なり。人生はひとつのチャンスなんだという気にさせる言葉です。荘子は、道がお前に与えたチャンスなんだから、精一杯頑張ってみたらどうだといっているようです。白内障手術の前後で、これほど見える世界が異なるとは思ってみませんでした。これは一つの啓示だと思います。術前の朦朧とした世界も今の世界も本質は変わりません。それを見る目を変えれば、全く違って見える。その両方を知る事ができたことはタオの道を歩む自分としては宝の一つだと思います。