今日もいい天気で、少し前に40分ばかり散歩した。
冬季五輪の種目中で一度やってみたいのが、スケルトンである。いわゆるそりだが、氷でできたコースを腹ばいになってそりで滑っていく。北京五輪のコースは1600mほどで最高速度毎時120キロ以上になる。
こちらは高齢者だからそんな高速では身体がもたない。適度な傾斜で長い距離を滑ってみたい。滑走面すれすれに視界が動くので、スピード感はけっこうあり、ジェットコースターよりスリル満点だと思う。今回の北京五輪では、スケルトンには日本選手は出ていなかったが、中国の選手は銅メダルを取った。氷の壁にそりをこするだけで、スピードが遅くなる。1600メートルを1分で滑るので平均100キロ近いのスピードは出ていることになる。E-スポーツのゲームでスケルトンがあるなら、是非チャレンジしてみたい。身体のバランスでカーブを曲がるので、それを体験できれば臨場感は出る。
今回の言葉も荘子から選んだ。大地に立つには、足元の土だけがあればいいわけではなく、それを支える周りの土があってはじめて動けるという言葉である。人間には足元の土しか見えない。しかし、それを支える全体の構造をイメージしないと大地に立つことすらできない。液状化しやすい土地の上に家を建てても、地震で沈下する。見えない部分に目を向けないといけない。五輪で勝つには、鍛えた身体と精神だけではまだ足りず、自分を支えるすべての構造に思いを傾けないといけないようだ。荘子の言葉はそれを教えてくれる。