TaoChat@1097編集後記

先週は九州鹿児島と宮崎に旅に出ており、編集後記はお休みしました。

鹿児島は温泉が豊富で、指宿は塩からい湯で、霧島は硫黄泉で、宮崎青島はぬめっとしたアルカリ泉で、どれも素敵な温泉でした。旅行中、左目が白内障気味で気にかかったので、今日眼科に行きました。日曜日もやっている医者がいるのは本当にありがたいことです。検査の結果、手術することになり、病院の紹介状を書いてもらいました。

天気に恵まれ、桜島の景観を、鹿児島市内の城山側からと裏側の垂水側からと拝む事ができました。知覧では特攻平和記念館を見てきました。敗戦数ヶ月前に国に命を捧げた若い兵士の遺言を見て、胸が熱くなりました。もう少し早く原爆を落としてくれたら、無駄死にすることはなかったとあらぬことを考えてしまいました。

今回の言葉は、蕪村の句を取り上げました。以前のこの句を紹介した記憶があるので、覚えている方はお許し願います。秋の暮にはひと恋しさが募るもの。蕪村の時代も今も変わりません。ひとりとひとりを重ねているので、ますます訪問のありがたさが身に沁みます。NHKEテレの「こころの時代」で、小友聡神父がコヘレトの言葉を解説している番組を見て、テキストを買って読んでいます。その中に、「ひとりよりふたりのほうが幸せだ。」という言葉があります。その理由を、ひとりが倒れてももうひとりが起こしてくれるとあります。孤独を維持して生きのびるより、孤独同士がたまに会って、孤独に耐えている姿を互いに確かめ合うことも必要なんだと思いました。蕪村の句から、こんなことを考えるのはちょっと飛んでいるかもしれませんが、コレヘトの言葉に老子を感じるのは私だけではないと思います。