庭の木が台風の塩害で枯れた葉を身につけている。
台風の猛威を体で表現している。
紅葉も塩害の影響で、鮮やかな紅になっていない。
今回は易経より言葉を選んだ。
老子は易より思想の根本を学んでいる。
無から陰陽の気が生まれ、気が万物を生んでいる。
気の集合と散逸で物質の生成と消滅をモデル化する。
易は、陰と陽の引き合う関係は、第三者の存在を許さないと教える。
旅を例にとって説明する。
確かに3者の意見がそろう場合は、2者の場合に比べて難しくなる。
3者のうち一人が、どっちでもいいと選択権を放棄すればうまくおさまるが、その場合は少ない。
現実の世界でも、いじめが起こるのは、陰か陽のいずれに属するのか強要されることから端を発している。
中立の存在を許容することで、陰と陽のバランスを保てることを学ぶべきだと思った。
仲間の結束には2者択一を求めるのが普通である。
しかし、仲間の暴走を止めるのは、利害関係のない人の意見である。
紛争を調停するのは、利害関係のない第三者である。
利害関係のない第三者とも関係を築くことで、2者関係のバランスが保てるならこの上ない。
易の言葉はそのような気づきに導いてくれた。