TaoChat@1099編集後記

今日は車にガソリンを入れたり、メルマガ原稿を書いたり、歯医者に行ったりして忙しかったので、夕飯前の編集後記となりました。天気がよかったので散歩も出来、本屋で新刊の立ち読みし、時間を無駄にはしなかったように思います。ネットニュースを見ていたら、「千の風になって」を訳詩された新井満氏が亡くなられたことを知った。75歳とはまだ若い。私ならあと5年ほどの命である。でも覚悟はしておかねばならない。新井氏が芥川賞をとった作品を「文藝春秋」で読んだのがはじめての出会いである。私の好きな作家に藤沢周氏がいるが、新井氏と同じ、新潟県人である。私の先祖も新潟出身なので何故だか新潟と縁がある。冬の豪雪の厳しさにじっと耐えてしぶとく生きるというイメージを新潟に抱いている。私の父方のじいさまが新潟から上京して、東京墨田区本所に居を構えてから、自分のルーツが始まると考えている。そこで江戸っ子のばあさまをみそめ父が生まれ、父が山の手の母をみそめ自分が生まれた次第である。そんなこんなで新潟に親しみを持つ人間である。米どころで米がうまく、酒もうまく、柿の種の亀田製菓も新潟にある。話が長くなりましたが、今週のニュースはオミクロン株である。YOUTUBEの一月万冊で、この冬コロナが再流行すると言っていたが、その通りになりそうな気配もある。神様は人間に「奢るなかれ」と次々に新種をたたきつけているように見えます。デジタル庁はできたもののまだ成果はなく、何をやろうとしているのかも国民は知りません。先日、落合陽一氏の「コロナシフトで創る日本の未来」を見ましたが、そこでも日本のデジタルの遅れは深刻なようです。ドイツではワクチン接種記録の用紙を薬局に持っていけば、ワクチン接種証明のQRコードを政府のシステムから発行してもらえ、アプリを使ってワクチンパスポートが即座に得られるそうです。ナチスの歴史があるので個人情報の扱いは厳重に管理され、政府がQRコードから個人を特定することはできないそうです。ワクチン開発でもそうですが技術的に日本が遅れているのではなく、それをシステム化する役所が技術に追いついていないのが原因のように見えます。

今回の言葉は論語から選びました。コロナ禍という危機は、日本にいろんな問題を投げかけました。その現状認識は落合氏の番組も言っている通りです。彼の番組では、外国では問題なくできている事が日本ではできていないという。だがその原因を番組では分析できていませんでした。論語の言葉は、危機に直面すると真価がはっきり見えてくるといいます。国の政治としては、真価のみさだめを誤らないことです。何とか感染者が収束したように見えるのは、ワクチン接種を自主的に受け、マスク着用で感染防止に協力した国民の努力の成果だと思います。システムの不備で命を落とされた方の犠牲も忘れてはなりません。デジタル化というのは手段であり目的ではありません。目的は国民に負担やストレスをかけずに国民が公共サービスが得られるということです。COCOAシステムのようにデジタル化したために、かえって負担が増したのでは話になりません。危機の本質を見誤ると方法論に終始することになります。論語の言葉もまた、真価は自然の成り立ちから学ぶという基本に戻ります。松やひのきの葉は針のように細いため、高く真っ直ぐに伸び、光合成のための日光を確保するしかなかった。日光を確保する戦略は、まさに化石資源の乏しい日本がとるべきエネルギー戦略に重なります。日本は海に囲まれ、火山が多く地震も多い。地殻変動のエネルギーの宝庫です。これを利用して電気を起こせれば気候変動にも対応できるはずではと考えてしまいます。