車社会の行く末その5

② 好きなところに行ける。

から話を続けたい。

舗装道路からオフロードに出るには、ジープやピックアップのような車高の高い車が望まれる。水たまりや凹みで、エンジンが止まったり、車体を擦ることがないように。

水上を走れる車や、空飛ぶ車も実際に開発されている。簡単に言えば、ゴーカートにドローンの羽をつければ、空飛ぶ車はとりあえず作れる。

路上に話を限れば、ナビは一応好きなところに車を導いてくれる。

従って目的はすでにかなえられているともいえるが、精度が悪い。道の工事や迂回路にタイムリーに対応していない。車がネット接続されていないので、自分が持っているスマホをナビ代わりに使っているのが現状である。

車の位置がGPS制御されていれば問題がない。メルセデスベンツには盗難用にGPS発信機がついていて、どこに車があるか把握できてるらしい。

このデータが警察で把握できれば、レーダを使わなくても、所定区間での平均速度から速度違反の検挙もできるし、駐禁場所に駐車してることを自動検知できるので、見回りのおまわりさんは不要になる。将来いずれの時期に、車にはかならずGPS発信機をつけることが法令化されるだろう。車のマイナンバーである。

特にEVの世界になると、充電場所の込み具合や、充電時期の警告も、車両ごとの判断ではなく、ネットワークに車が組み込まれ、ネットワークから充電時期と充電場所の指定が受けられ、待ち時間なしに充電が受けられるようになる。

好きな所にいくと書いたが、出版数が増えてくると、どの本が好きかわからなくなるように、どこに行きたいか迷うようになる。

こういうところに行きたいと幾つかの条件を車に提示して、車が、過去のドライブ履歴をネットからひいてきて、ドライバーに提示するようなシステムも求められる。

今回はこんなところで終わりにする。

次回は、③ 環境を損なわない、について述べたい。