朝鮮半島の行方

4.27に南北首脳会談が板門店で行われ、融和ムードを盛り上げた。

北朝鮮核兵器を完全に放棄するまでには至らないが、休戦状態から終戦に、互いに至ろうとしている意志みたいなものは現れているようです。

東西冷戦の犠牲者としての朝鮮半島だが、冷戦も消え、中国、アメリカ、ロシアの大国が覇権主義みたいなものを堅持する時代に入ってきたので、ここは北朝鮮と韓国が統一して、中立国になればありがたいと思う。

中立国宣言をすれば、別に核兵器を持たなくても、国家は安泰である。

中立国になるには、金委員長は政治から退き、朝鮮人民の統一選挙で国家元首を選ぶ必要がある。

完全非核化のためには非核化したという検証が必要で、そのためには、これまで核開発の全てを開示し、開発兵器のすべてを棚卸しし、そのうちの核兵器を廃棄することが検証されなければならない。金委員長にとっては完全丸腰になる状態を受け入れるかである。結局朝鮮統一のために、金委員長は政権の座を降りて、朝鮮中立国の元首となるには人民の選択を待たなければならない。

非核化の条件として、金政権の安泰を保証することが求められていると報道されるが、これでは前と同じ状況が続く。つまり、非核化の約束を破ったときに休戦状態に戻ることに過ぎなくなる。非核化の条件として、朝鮮統一のプロセスを保証してもらうというのなら大義がある。南北分断が、核開発を誘導したことは確かなので、核兵器放棄で保証すべきは、朝鮮統一の道の保証である。

北朝鮮が中国やロシアに近づいたりして、虎の威を借りて体制を維持する時代は終わった。北朝鮮も韓国も朝鮮民族のプライドを持って、どこにも属さない中立国を目指すべきである。半島全体が緩衝国になれば、中国にとってもロシアにとっても、不安材料が減る。アメリカも韓国に基地を置く手間はなくなる。

更に、韓国の若者の兵役義務の負担は減ると思われる。

こんなことを考えている政治家はいるのだろうか。

少なくとも韓国の政治家は当然考えているでしょうね。