TaoChat@1070編集後記

初夏の陽気である。庭の木々の緑がまぶしい。自分の好きな色は緑である。緑は眼に優しい。自然の緑を見て心が癒されるのは、緑が眼に優しく、緑から吐き出される空気がうまいからだと信じている。光合成を行なうミドリムシユーグレナと呼ばれて注目されるのは、五億年以上生き続けているその生命力に起因しているからだと感じている。

話は飛んだが、今の世間の話題は、東京五輪とコロナ対策である。ワクチン接種券はもらったが予約できない。そして接種する人材が不足している。国の政策は機能せず、地方自治体がアイデアを活かして独自の体制で、目前にせまる課題を地道に解決するしかない。それが現状だといえる。自分の接種予約券は受け取ったが、電話予約が気が重かった。ひょんなことから家内が昨日受診した医者が予約を受け付けているのを聞き、今朝朝いちでそこにおもむき、予約だけは済ますことが出来た。7月中に2回とも済ます事ができる予定である。いずれ第5波なり第6波がくるので、それまでに抗体ができればよい。だからあわてて接種する必要はないが、予約しないと接種できないので予約に走る。政府は抗体を持たない国民を犠牲にして、是が非でも五輪を開催するようである。太平洋戦争の戦時下と同じく、国の威信をかけて竹やりで戦えと言っている。

今回の言葉はゲーテの言葉である。シェイクスピアは、「終わりよければすべてよし」と言ったが、ゲーテは初めと終わりを結びつけることのできるひとが最高だという。

初めがあっての終わりである。人生は初めがよくても終わりはよくない場合もある。

メルマガを書いたあとに思いつくことも多い。それを書き付けるのが編集後記である。

初めと終わりを結びつけることとは、まず第一に無事に生まれてきたという幸運に感謝することがある。これが初めがあっての終わりである。第二に初めも終わりも同じこととするのが仏教的、老荘的な見方である。無から生まれ、死んで無に帰る。最後に因果応報がある。初めは原因で、終わりは結果である。初めと終わりを結びつけて納得できる。そんな生き方が最高の生き方ともいえる。