腰痛のほうは快方に向かい、ひとの体の神秘を実感できました。
あれだけ前かがみになると激痛が走ったのに、どういう具合か次第に痛みが退いていく。時間が解決するというのはこういうことかと思いました。
新元号のほうは、令和に決まり、マスコミもひと段落しています。
ピエール瀧さんは保釈になり、ゴーンさんは再逮捕されました。
大河ドラマ「いだてん」で、ピエールさんの足袋屋が見れないのは寂しい限りです。
ピエールさんの演技は前から好きで、保釈のときの会見も演技なんじゃないかと思うほど、好感が持てました。
ピエールさんのよさは、真面目さとひたむきさです。
早くカムバックして、また演技を見たいです。
今回は、西行さんの歌を取り上げました。
新元号は万葉集から選んだそうですが、中国の文選の詩が元になっているのは明らかです。
でもそんなことはどうでもよく、令和にこめた思いを大事にすることでしょう。
元号もまた、中国の制度を取り入れたもの。
日本の文化は、本国がそれを忘れても、中国の文化のよさを継承しているところが素晴らしいところです。
しかも、中国の文化のものまねではなく、独自の文化に発展させていることろです。
仏教思想も老荘思想も、中国からの輸入ですが、そこから無常観を引き出し、生活に密着させて、生き方に定着させています。
西行さんの歌は、「つづきつつ」で始まり、「つづくなりけり」で終わります。
「つづきつつ」生きたひとはなくなり、それを引き継いだひともなくなる。
しかし、何かが「つづくなりけり」で、引き継がれていく。
その何かが、炭焼きの仕事であり、日本の文化でもある。
西行さんの歌は、無常観を味わいつつ、変わらないものを国の宝として継承していく、けなげな無名のひとびとを讃えています。
元号もこめた思いをひとそれぞれ受け止め、それを実践していくことが求められていると思いました。