TaoChat@1112編集後記

今日もいい天気である。車のリコール処理のため、時間を取られ、メルマガ発行が遅れました。寒さのほうは弱まり、下着のシャツは半袖になり、コートもダウンからライナー付きのステンカラーコートに替えました。

この一週間はウクライナ情勢で一杯でした。プーチン大統領核兵器で脅してみたり、ウクライナ原発を攻撃したり、手段を選ばずに、首都のキエフ陥落を目指しています。民間人をターゲットにした使用兵器も、殺傷力の高いクラスター爆弾や燃料気化爆弾まで手を出しました。一方、ウクライナの提案で停戦交渉も2度行なわれ、民間人の犠牲を減らすべく、避難路の確保の合意も取れたようです。民間人の避難が終われば、首都への一斉攻撃ができるロシア側の好機が得られるおそれがありますが、ウクライナ政権としては、民間人の生命の保証を望むのは当然の措置といえます。戦犯としてウクライナ首脳陣を抹殺する悲劇を避けるために、世界は出来る限りのことをすべきと考えます。

今回の言葉は、前回同様老子からいただきました。老子荘子の違いは、戦争論老子は踏み込んでいるところです。第31章では兵は不祥の器だといいます。兵とは武器を言います。不祥とは不吉ということです。クラスター爆弾や燃料気化爆弾も、できるだけ多くの人間を殺すために作りました。それを使うことは簡単にはできない。孫子では戦争に踏み込まずに勝つ事が最高の勝ち方という。不吉な武器を沢山使って勝っても、国民に遺恨を残すだけで最低の勝ち方だと老子孫子もいう。今回の言葉は、天下は神器という。神とは神秘ということで、神器は力では動かせない器である。つまり天下は心で動く器になります。いくら言葉で、ウクライナはロシアのものだったといっても何の理解も得られず、反発だけが返ってくる。何故ならウクライナの歴史が、ロシアの侵略の歴史だったという。そして、ロシアの歴史が各国への侵攻の歴史だった。ロシアへの不信感を力で制圧できるはずはありません。いままでの強圧的な行為の歴史が不信感を植え付けているのに、強圧的な侵略で思いを遂げようとしても、最後には反発が爆発する。神器を無視して侵略しても、成功した例はないと老子はいう。2000年以上も前の言葉が依然として生きている。