TaoChat@1172編集後記

今日は昭和の日ということで休日だそうだ。天気もよいのでこのブログを書いたら散歩にでかけてみたい。この時期、いろんな花が咲いていて浮き浮きとした気分になる。庭のモッコウバラも目にやさしく輝いている。例年より暖かく、旬の時期が早まっているようである。世間では大型連休ということで、今年は海外に行かれる人も多いようである。国内旅行もコロナ前の水準に戻っている。東京駅を通勤駅に使っているので、海外からの旅行者が日増しに増えているのがわかる。日本は物価が安いので、海外からは格好の旅行先になっている。今朝テレビでやっていたのが、築地場外市場で海鮮を楽しむ旅行客と、カッパ橋で包丁を買い求める旅行客を取材していた。NYのハンバーガ1個の値段でウニ山盛りの寿司2貫が食べられるので割安感は格別である。日本の包丁は切れ味が持続するので高いとは思わないと客がいっていた。最近の海外からの旅行者は日本人より、日本の良さを痛感しているようである。日本の賃金は国際比較でも最低レベルなので、これを許してきた国の責任は大きいが、これを問うものはいないので、国は国民を猿扱いしているようだ。この一週間は、値上げの話で終始していた。コンビニで職場で食べるパンを買っていたが、近くのスーパーで安く売っているランチパックをまとめ買いして、もって行くようにした。その山崎パンも値上げするそうだ。飲み物もコンビニで毎回買っていたが、ヨドバシで24本まとめ買いして、一本あたり40円ほど出費を抑えている。このような努力で昼食は400円以下に抑えている。大好きな本の値段も確実に上っている。今朝の新聞広告で岩波新書の新刊は確実に1000円を超えている。昔なら500-600円が当たり前だったが、今は2倍になっている。幸い買い貯めていた本が多いので、余生はそちらを読み込むようにしてしのぐことにする。これからの日々は、物価高のなか、残された時間で何にお金を使えばよいかを真剣に考える状況がやってきた。今回の言葉は、そんな状況を荘子の言葉で味わってみた。朝三暮四は味わい深い言葉である。荘子の話の主役は猿である。日本国民は猿だと思った。今の幸せがよいか、将来の国の幸せがよいか? 国民は猿並みでよいのか?と問いかける言葉である。猿を馬鹿にしてはいけない。人間は猿のおかげで人間になれたのだから。しかし、猿のように猿使いに操られてはいけない。そうそう、オーウェルの「1984」を読み終えたのもこの一週間だった。主人公ウィンストンの記憶を操るのも国家だった。こちらの操り方は今のロシアのように半端ない。国民の記憶にある歴史そのものを書き換えている。それに違う自分の記憶を主張する者は抹殺される。日本の場合はそれほどひどくないが、国民の空気観を誘導すれば、猿のように導く事ができる。朝四暮三の人間をどれだけ増やすのかが目標となる。