TaoChat@1121編集後記

今日は朝から曇り空。今は雨が降っている。連休中は暑い日が続いたので、雨で新緑の緑と地面が潤うのも気持ちがよい。市役所からの放送が流れ、84歳の男性が5月3日夕方より行方不明になっていることを告げている。徘徊から4日目になるので、ご家族のかたも心配であろう。無事に保護されることを祈ります。

この一週間の出来事は、友人と会食後、友人がコロナ陽性となり、濃厚接触者となった。その友人を自宅に呼び、家内を交えて会話をしたので、家内も濃厚接触したことになった。友人から陽性になったという連絡をもらった翌日、PCR検査をして、私も家内も陰性であり、ひとまず安心した。3日後再度PCR検査を行ない、陰性だったので、大分楽になった。友人も私たちも3回目の接種は終えているが、感染防止にはならないことを体験した。マスクを外して1m以内の距離で飲食したので、てっきり感染したと覚悟した。この時期、コロナへの緊張は大分緩んでいる。ウクライナ戦争のほうは、一進一退を続けている。マリウポリの製鉄所の民間人の退避が心配だが、国連事務総長イスラエル首相との退避確約の遂行だけは、プーチンには守って欲しい。

今回の言葉は、柳生宗矩の「兵法家伝書」よりいただいた。兵法の極意は、敵の戦意喪失にある。刀は人を切るためではなく、戦意を喪失させるために用いる。孫子兵法にあるとおり、戦わずして勝つ事が最上の勝利である。自軍の損失を最小に、敵軍のリソースを自軍に取り込む事ができるからである。泥沼化した戦争ほど、両国を疲弊させるものはなく、最悪最低の戦いとなる。「兵法家伝書」には無刀の巻もあり、刀を持たなくても、身近なものが武器となり、戦意を喪失させることができるという。武蔵が巌流島で、小次郎と決闘したときも、舟のかいを用いた。刀より長い丸太は、斬られることなく小次郎の頭蓋をかち割ることができた。敵の攻撃を有無の拍子ととらえ、その拍子に心を軽やかに転じていく。まるで舟の跡の白波のように、拍子に合わせても次々と消えていくような応対の防御を講じる。相手の攻撃がまるで効力のないように見えてしまう。それが相手の戦意を喪失させていく。兵法には、エネルギーを使わずして最大の効果を挙げるという狙いがある。