TaoChat@1045編集後記

昨日今日と11月とは思えない暖かさである。

昨日は孫の七五三で鎌倉に行ってきた。平日にも関わらず、人出は多く、団体ツアー客や学生さんの集団も多くいた。週末になるともっと混雑するのだろう。

コロナ感染者が全国で2000人を超してから勢いが止まらない。東京でも500人を超える日が続いている。3連休が始まる今日は、高速道路での渋滞が始まっている。

政府のGOTOキャンペーンの後押しもあり、感染者の大移動が始まっている。

感染者自身が感染していることに気づいていないので、これは政府公認の移動である。

マスクをすることで、ウィルスの飛まつが飛ぶのを防止する。

しかし、病院内では皆がマスクをしているにも関わらず、院内感染をする。マスクだけでは感染防止できない。また、感染経路不明の症例が増えているということは、どこかに付着したものに手が触り、マスクの取り外しで手のウィルスがマスクに付着し口に入るという経路もあるのかと思われる。最近気づいたことだが、手をアルコール消毒している人が極端に減っている。マスクさえすれば安心という油断が顕著になっているようだ。

今回の言葉は孫子から選んだ。

菅首相の、経済活動とコロナ対策の両方を進める政策は、コロナ感染者数が増加している事象から判断して失敗している。「静かな会食」は苦肉の策。食べるときはマスクを外し、話すときはマスクをするというのはすでに会食ではない。食と会話は別個になる。

それだったら、事前に食事を済ませた人間が、公園かどこかのオープンスペースでマスクをして雑談するほうがずうっと安全である。さらにそれだったら、オンライン会食のほうがずうっとスマートである。

孫子の言葉は、会食するなら、コロナ感染者と一緒に会食することを前提にせよと教える。会食する気が起こらないなら、会食を欠席すればよい。あえて会食するなら、感染しないような対策を客と店が同時にとらなければならない。いくらマスクをしていても飛沫は飛ぶので、客はアクリル板を通して話さねばならない。客はテーブルやアクリル板に触れることもあるので、店はそれらのアルコール消毒が欠かせない。換気も不可欠である。設備や手間にかかる費用が別に必要になり、会食にかかる費用は飲食代以上に高くなる。そこまでするなら、食事をテークアウトし、公園で食べながら話をしたほうがよっぽど安全である。孫子は、敵に対する備えがなければ、戦わないほうがよいと教える。戦わないとは、敵が来ないところに逃げるということである。

原発事故で放射能拡散すれば、放射能が来ない地域に避難することと同じである。

コロナが来ない場所とはどこか? 感染者が出ない限りは自宅か、僻地しかない。

政府が強制的に作るのがロックダウンだが、日本政府はロックダウンを極度に嫌悪している。

その理由はわからない。