TaoChat@1036編集後記

今日はいい天気で、気分もよい。

暑過ぎないのがよい。

21日は敬老の日ということで、Hatena Blogにも今週のお題に「おじいちゃん・おばあちゃん」が挙がっている。

子供のころは、おじいちゃん・おばあちゃんといえば、背中が曲がっていて、しわくちゃのイメージだった。今は権力を握っている政治家は、すべておじいちゃんである。

おじいちゃんも頑張っているというと聞こえはよいが、外国のように若い政治家がリーダーシップを発揮しているのを見ると羨ましい気持ちが湧いてくる。

少子高齢化の国は、高齢者が政治を見るのは当たり前なのかと考えるとそうもいえない。つまりは若者に元気がないだけの話である。

この一週間のニュースは、菅総理大臣の誕生である。

苦労人の菅さんに一度は好きなようにやらせてみたいという気持ちは国民にある程度あるかもしれない。ふるさと納税という、菅さん主導の実績もあるようだ。

一年の間、安倍首相の積み残した改革を進めるのは悪いことではない。

ただ、デジタル庁一つをとってみても、何をするのかまだ見えていない。

マイナンバーカードを普及させる事が、IT後進国からIT先端国へ飛躍することでもあるまい。さらに最近では、ドコモ口座を利用した不正利用が発生しており、本人確認の穴を衝かれている。マイナンバーによる本人確認なしに口座開設できないように法令化すれば、このような事件はなくなる。大半の官僚すらマイナンバーカードを持っていない現在である。今の段階では、デジタル庁と聞いてまず笑うのは官僚であるのは間違いない。菅総理大臣がどう意気込んでみても、壁はなかなか崩せない。

システムを作る自分たちがそのシステムを利用しようとしない。それが現在の答えである。

そんなこんなの状態で、とにかくコロナとの共存のなか、経済をよくしようと頑張っていただきたいというのが国民の願いであると思う。

菅内閣へのはなむけと言葉として、カミュの言葉を贈りたい。

なかなか味がある言葉である。

先を歩いても、後ろを歩いてもいけない。

各人が当事者として責任を持ち、しかも共に協力して歩むことが大事だという。

安倍さんの政治が、一強体制をベースに上から目線で物事を進めてきた。

コロナ危機が訪れた後は、それが続いている。

危機のときは、先を歩いてリーダーシップを示そうとしたのだろうが、空回り感が強かった。菅さんも安倍さんの政治を継承するという。

菅さんとしては、短期間に成果を出したと見られたいので、やはり先を歩きたい気持ちで一杯だと思われる。

しかし、先を突っ走るだけだと国民が付いていけず、結局何もできずに終わる。

官僚とのせめぎあいは菅さんの経験豊富なところだと思うのでおまかせしたいが、作ったものが国民に受け入れられなくては話にならない。その意味でカミュの言葉をじっくりかみ締めてもらいたい。