TaoChat@948編集後記

朝から雪がふりそうな空模様。

でも先ほど雨が降っていて、いまは止んでいます。

今回は孫子の言葉です。

いのしし年にちなんだ勢いの言葉です。

老子によれば、勢いは長続きしない。

勢いはバイオリズムと同じで、周期的に起こる。

勢いの頂点にあるときは衰えの始まり。

勢いは生の一通過点で、衰えもまた、その一通過点として凌げる。

孫子は、戦いにとって、勢いは大事な勝ちの力となるという。

不争の老子からすると、戦争そのものに意味がなく、勝ちは負けの始まり、負けは勝ちの始まりである。栄枯盛衰が人間の歴史だという。

しかし現実を見ると、人生も戦いの一つ。

理由は、ひとは一人で生きていけないから。

社会生活を始めると、競争の連続である。

人間は勝つための要因(武器)を考え、それを事前に準備して、戦いにのぞむ。

孫子は、その戦いの際には、武器は役に立たず、勝ちに行く勢いが勝敗を決めるという。それを戦い上手な軍隊の将軍を例にたとえる。

兵隊の能力をあてにせず、兵隊を勢いづかせる将軍が勝利するという。

しかし、人間もまた動物であり、いくら優秀な武器をもっていても、勢いという生存本能をむき出しにして闘わないと勝てない。

その点では、孫子老子に学んでいる。

兵隊だって人間で勢いがそう長続きするものではない。

瞬時の勢いを利用して、短時間で勝負を決しようとする。

まるで、ライオンが獲物を狩るときの状況。

空腹に耐えかねたライオンがえさを得るために狩りをする。

狩りの勢いは空腹である。

えさにありついて空腹が満たされれば、足るを知り、それ以上狩りを続けない。

自然界の摂理を学んで、戦い方を考えている。