朝から雪がふりそうな空模様。
でも先ほど雨が降っていて、いまは止んでいます。
今回は孫子の言葉です。
いのしし年にちなんだ勢いの言葉です。
老子によれば、勢いは長続きしない。
勢いはバイオリズムと同じで、周期的に起こる。
勢いの頂点にあるときは衰えの始まり。
勢いは生の一通過点で、衰えもまた、その一通過点として凌げる。
孫子は、戦いにとって、勢いは大事な勝ちの力となるという。
不争の老子からすると、戦争そのものに意味がなく、勝ちは負けの始まり、負けは勝ちの始まりである。栄枯盛衰が人間の歴史だという。
しかし現実を見ると、人生も戦いの一つ。
理由は、ひとは一人で生きていけないから。
社会生活を始めると、競争の連続である。
人間は勝つための要因(武器)を考え、それを事前に準備して、戦いにのぞむ。
孫子は、その戦いの際には、武器は役に立たず、勝ちに行く勢いが勝敗を決めるという。それを戦い上手な軍隊の将軍を例にたとえる。
兵隊の能力をあてにせず、兵隊を勢いづかせる将軍が勝利するという。
しかし、人間もまた動物であり、いくら優秀な武器をもっていても、勢いという生存本能をむき出しにして闘わないと勝てない。
兵隊だって人間で勢いがそう長続きするものではない。
瞬時の勢いを利用して、短時間で勝負を決しようとする。
まるで、ライオンが獲物を狩るときの状況。
空腹に耐えかねたライオンがえさを得るために狩りをする。
狩りの勢いは空腹である。
えさにありついて空腹が満たされれば、足るを知り、それ以上狩りを続けない。
自然界の摂理を学んで、戦い方を考えている。