自転車の怖さ

通勤の帰り道、歩道で自転車の接触事故に遇った。

歩道をかばんを持って、地下鉄の駅に向かっていた。

そして、突然ブレーキ音がして、かばんを持っていた右手に自転車のハンドルが当たった。 当たり所がよく、幸い怪我はなかった。

自転車を運転していたのは、30歳くらいの女性。

時間は4時ごろで、歩行者の間を縫って、自転車で帰りを急いでいたようだ。

保育園の迎えにいくため、急いでいたのかもしれない。

自転車といえども、立派な車輌で鉄のかたまりである。

高齢者にぶつかって死亡させた学生もいる。

クルマ同士なら、かまを掘られたケース。

クルマなら車体で衝突の衝撃はやわらぐが、ひとにぶつかった場合、生身の体に衝撃は及ぶ。当然怪我の可能性は高まり、怪我をさせれば、立派な人身事故である。

ぶつけられた被害者は、高齢者なら死亡することもある。

これからは高齢者社会である。

自転車で歩道を走行する人は、高齢者にぶつかって死亡させる危険性を承知で走ってもらいたい。警察はまだこの危険性を甘く見て、自転車の取締りは行っていない。

しかし、突然、自転車に後ろからぶつけられる歩行者をどのように守ればよいのだろうか。これからはクルマのひき逃げに相当する、自転車の当て逃げが増えてくると思う。

自転車でひとの生命をあやめた怖さで事故現場から逃走する輩もきっと増えてくる。

特に自転車の前と後ろに子供を乗せたお母さんの場合、自転車の重量は増えてくるので、ぶつかったときの衝撃は大きくなり、死亡につながるケースもある。

自転車を運転するひとには、加害者になることを想定して、自転車傷害保険に入って欲しい。

不幸にも被害者になったら、警察を呼んで、実況見分させ、加害者の住所・氏名をメモし、加害者の顔と身分証明書(外国人ならパスポート)の写真をとり、当て逃げだけは撲滅しなければならない。

後遺症が後で発生することもある。怪我が大した事なくても、加害者のIDだけは押さえておかなければ、訴訟すら起こす事ができなくなる。

自転車は乗っている人には気軽でも、ぶつけられた人にとっては、生活の機会を奪いかねない凶器となる。

高齢者社会では、被害者は確実に高齢者となる。