TaoChat@935編集後記

庭の木が台風の塩害で枯れた葉を身につけている。

台風の猛威を体で表現している。

紅葉も塩害の影響で、鮮やかな紅になっていない。

今回は易経より言葉を選んだ。

老子は易より思想の根本を学んでいる。

無から陰陽の気が生まれ、気が万物を生んでいる。

気の集合と散逸で物質の生成と消滅をモデル化する。

易は、陰と陽の引き合う関係は、第三者の存在を許さないと教える。

旅を例にとって説明する。

確かに3者の意見がそろう場合は、2者の場合に比べて難しくなる。

3者のうち一人が、どっちでもいいと選択権を放棄すればうまくおさまるが、その場合は少ない。

現実の世界でも、いじめが起こるのは、陰か陽のいずれに属するのか強要されることから端を発している。

中立の存在を許容することで、陰と陽のバランスを保てることを学ぶべきだと思った。

仲間の結束には2者択一を求めるのが普通である。

しかし、仲間の暴走を止めるのは、利害関係のない人の意見である。

紛争を調停するのは、利害関係のない第三者である。

利害関係のない第三者とも関係を築くことで、2者関係のバランスが保てるならこの上ない。

易の言葉はそのような気づきに導いてくれた。