幸せを感じるとき

いつ幸せを感じるのか?

そういう質問を投げかけられるとき、どのように答えるのか考えることがある。

楽しいとき、悲しいとき、つらいとき、人生にはいろいろ波がある。

楽しいときにいつも幸せを感じるのではない。

幸せを感じるのは、自分がひとりじゃないんだと感じるときだと思っている。

幸せは、決してひとりでつかむことはできない。

幸せは、生きている実感を他者と共感できるときに感じるのではないだろうか。

生きてきた道はひとそれぞれ違うが、今生きている実感を他者と分かち合えるとき、幸せを感じる。その時間は一瞬かもしれない。

愛する人を救命ボートに残して、自分はタイタニックとともに沈む決断をしても。

悲しいときでも、幸せを感じるときがある。

幸せは、自分の命が消えても、自分がひとりじゃないと実感できるときだと思う。

自分の道が途絶えても、一緒にいる相手の道が繋がり、自分が魂としてその道に寄り添えると感じるときである。

生きている実感は、死の直前まで続く。

それだけ、生きていることは尊いことであり、幸せを感じる無限の機会を与えられる時間ともいえる。