涼しい日が続いて、本来の体調が戻りつつある。
暑い日々のあとの気温の低下は、緊張状態にあった身体を一気にリラックスさせる効果がある。良く眠れる。電車の中でもうとうとする。
今回の言葉はゲーテからいただいた。
ひとが生きることは大変なことなんだなと思う言葉である。
日本には四季があり、雨が降り、木々が緑に染まり、秋になると紅葉して、四季の変化を味わうことができる。海に囲まれていて、寒流と暖流が交わり、多種多様の海産物に恵まれる。これは日本人の幸せである。
砂漠にすむ人は、水という恵みがない。魚もいない。
そういう過酷な環境で生き続けていかなければならない。
ゲーテは、インドの砂漠のひとの生きる知恵を例にあげた。
誓いは、魚を食べないこと。
万が一、砂漠のオアシスで魚に出会ったとしても、それを殺生してはいけないと。
過酷な環境に生きる生命は、ひとも魚も違いはない。
それは生命共同体となる。
ヒンズー教の輪廻の思想も、生命共同体のサイクルの発想から生まれたものかもしれない。
今回の北海道の地震や、台風による土砂くずれの被害は、恵まれた日本でも、過酷な環境を自然はもたらす例を与えた。そこで生き抜くには、日々できることの誓いを立てること。
砂漠のインド人の誓いは手本になる。
生き抜くことは、日々の達成感の連続である。
一日一善の誓いでもよい。一日ひとつ、誰かの役に立ったことをする。
それが生きがいにつながり、結果として人生を生き抜いたことになる。
結局、日々誓いの実行を続けることが大事になる。
砂漠のインド人の誓いは、たかが誓いだが、されど誓いである。
誓いを日々守ることに意味がある。