TaoChat@929編集後記

朝から雨が降っている。

気温も肌寒い位の涼しさである。

誠を忘れた社会を見る事が最近多くなってきている。

「中庸」から今回の言葉を選んだ。

今朝の報道プライムサンデーで、クーラーを故障したままにし熱中症で死亡事故を起こした病院の実情を報じていた。安い費用で末期医療の患者を受け入れる、患者や家族にとって有り難い病院である。ただ、末期医療に対し医療報酬は少ないため、経営は難しくなる。厚労省も、自宅で最期を迎える患者を増やすため、末期医療の医療機関に対する締め付けを厳しくしている。医療費の圧迫を減らすため、末期医療の患者に対する圧迫を強める結果となっている。

末期医療の患者にはお金をかけないで最期を迎えて欲しいというのが、厚労省のメッセージのようだ。患者にとって、好き好んで生きのびているわけではない。

天から生かされるままに生きている。

国の政治は、高齢者への誠意を忘れている。

デフレ脱却と日銀は騒いでいるが、高齢者にとって経済はインフレ状態になっている。

年金に課税し、介護保険料を徴収し、医療費の個人負担を増加している。

高齢者の収入は年金だけで、頭打ちになる反面、財布から出ていく分が毎年増加する。

国の政治は、弱き高齢者からお金をむしりとって、お金を使わずに消えていって欲しいという冷たいメッセージを投げかける。

国の政治から誠意を感じる瞬間はどういうときであろうか?

公約を実行し、目指す日本の姿に健気に一歩ずつ近づいていると実感できたとき。

少子高齢化社会に向けて、若年層と高齢層がどのように役割分担しながら、生きがいを得ていくのか、そこらへんが政策の基本なのであろう。