TaoChat@925編集後記

猛暑が続いている。異常気象の原因が地球環境の変化の警鐘なら、真摯にそれを食い止めるために今できることを考えなくてはいけない。

日本だけの問題ではない。世界規模で異常気象が起きている。

世界の知恵を出し合って、できることをしていくだけである。

今回の蕪村の句は、涼しさが波動となって全世界に伝播していくことを願った句でもある。鐘は世界中に散らばっていて、世界各地からかねの声が聞こえる。

その共鳴が、この異常気象を乗りこえる手立てとなるような気がする。

国と国が争う状況ではない。

地球全体がヒートアップして、食物が育たず、氷山が溶け、海水が上昇する。

地球からいくつかの国が消える話である。

涼しさどころか、緊張の鐘の声が全世界に波動と伝播する。

そもそもこの地球が生まれた経緯は、ビッグバンで宇宙が生まれ、素粒子が結合し、原子を形作り、原子が集まって星を形作り、その一つが地球で、たまたまその星で命が生まれた。今回の猛暑は、その命に対する地球環境の警鐘である。

命が継続できるのは、地球の空気と水がうまく循環して、資源を育てその恩恵を人間が受けるという地球環境が維持できているためだと教える。

そういった状況を頭を冷やしてもう一度考える。

涼しさの伝播は、KEEP COOLつまり、暑さを前にして、頭をもう少し冷静に保つ姿勢に導き、結局は自分を救うことに繋がる。全世界への冷静さの伝播は、自分の集合体として人類が今後ましな選択をすることに繋がる。

荘子的な宇宙的視野に立てば、宇宙の誕生から現在まで、素粒子の声は人類の耳に届き続いている。その声にどのように反応するかで、人類の未来は決まる。

そう考えると、蕪村の句は限りなく意味深くなる。