一日遅れの編集後記である。
恥を忘れた言葉を吐く人間は、物事を成し遂げられないという論語の言葉をお届けした。
誰しも、言葉を発してから、あとで恥ずかしく思う事がある。
酒を飲んでやらかした失敗を一度も起こさない人間なんていない。
それなのに、酒を飲んで過ちを犯した他人の失敗をこっぴどく非難する。
他人の恥は自分の恥として考え直す必要がある。
今日の他人は明日のわが身。
酒を飲んだ夜の記憶がなくなるのは、すでに酒に飲まれた証拠である。
分を忘れることを恥を忘れるとメルマガに書いた。
所詮人間は弱い人間である。
酒に頼って、悩みやストレスを忘れようとする。
立川談志の名言がある。
「酒が人間をダメにするんじゃない。
人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ。」
おのれがダメ人間であると自覚することが恥を忘れないための第一歩である。
酒を飲んで過ちを犯す人間は、酒を飲む前にすでに過ちを犯している事が多い。
そもそも未成年の女性を家に呼んだり、女性記者をプライベートで食事に誘うことから過ちは始まっている。それを酒のせいにするのはあたらない。
分を忘れた行動、恥を忘れた行動が、事件の発端になっている。
総理大臣のもりかけ問題も、総理の分を忘れた行動、恥を忘れた行動から始まっている。それがまかり通る今の日本を孔子さんは嘆いている。