花粉症の症状がひどく、目がかゆく、うるうるしている。
今回は、孫子を選んだ。
そもそも戦わずして勝つと言うのが老子の考えを受け継ぐ。
不争が原則。
できるなら戦いたくない。
勝ったなら、敵の民や土地を活かし、共存する。
そんな孫子の戦い方の基本が勢いである。
勝つためには、味方の勢いを生み出す。
同時に敵の勢いをくじく、奇策をとる。
そうすれば、敵は戦意を喪失して、戦いなくして勝利できる。
戦いには、優れた兵士が必要である。
勢いを忘れ、優れた兵士に頼ると勝利はおぼつかない。
人材に頼っても、兵士に勢いがなくては、戦闘に負ける。
アメリカがベトナム戦争で負けたように。
アメリカは、ナパーム爆弾や、枯葉剤や、最新兵器でベトナムの密林を焼き尽くした。
しかし、兵士はなぜベトナムで戦って命を落とすか疑問を持った。
共産主義というイデオロギーは違うものの、同じベトナム民族をなぜ分断する必要があるのか。そこにはすでに勢いはなかった。
反対にベトナムは、機関銃と竹やりと地雷とゲリラで勝利した。
また民族統一という勢いがあった。
勢いというのは、シーソーみたいなもので、敵に勢いがあるときは、味方の勢いは圧倒される。
勢いは周期的に繰り返される。
勢いがないときは、耐えるしかない。
勢いをコントロールすることが、勝利に繋がっていく。
人生も長期戦と考えれば、人材というのは、自分の能力みたいなもの。
それに頼っていても勝利はできない。
勢いをどうつかんで、それに乗っていくか?
まるでサーフィンである。
波に乗れるのはほんの一瞬である。
波は消えても、また波は遠くからやってくる。
それをどうとらえるか?
孫子の戦略も、サーファー的な戦略である。
今回も、後記のほうが面白いような気がする。