台風が来るというので投票は早めに済ませたほうがよさそうだ。
月曜は東京でひとに会う約束があるので、都内のビジネスホテルを予約した。
今日の言葉は荀子である。
選挙に丁度よい言葉が見つかった。
民主主義の基本のような言葉である。
舟を政治家、水を国民にたとえた言葉である。
水の流れが、舟の行く先を決める。
水がしっかり流れを操らないと、舟はどこにいくかわからない。
舟はときとして水に支えられていることを忘れる。
自分の力で、舟になったと勘違いする。
選挙のときは、1票を稼ぐために、はいつくばって遊説する。
それがいったん議員となると、4167万の年収をもらい、新幹線のグリーン車も乗り放題でふんぞりかえる。 国民にとって重要なのは、当選して何をしたかを継続的に公開することである。これをするあれをすると公約に掲げても、それをどの程度実行できたか、評価する政治家は殆どいない。
これだけネットが発達しているのだから、自己評価と第3者評価を同時に自分のブログにのせる政治家がいてもおかしくない。
会社の人間は、会社に評価されて給料が決まる。国会議員がなぜ国民の評価を受けて給料が決まらないのか? 選挙だけが国民の評価と勘違いしている。
政治家に対するミシュラン評価を国民がやれば、国民の目はもっと厳しくなる。
投票前に受けのいい言葉を吐いても、任期中に何をやったか国民に開示されれば、今までいい加減にやってきた政治家は皆落選する。
文春ではないが、不倫してても、政治家としてしっかり仕事を果たしていれば問題はない。週刊誌はゲスの極み。売れれば何でもやる商売である。
週刊誌を読むくらいなら、論語や、孟子や、荘子、老子、韓非子、荀子と中国の古代思想を読んだ方がよっぽどためになる。
中国の歴史が生み出したものは限りなく大きいが、その中国が独裁を目指す習近平に牛耳られているのは、いまだに生み出したものに学んでいない感が強い。
三国志ならまだバランスがとれるが、共産党一強はなすすべがない。
民主主義のよいところは、何でも自由にものが言え、自由な意見から、国の方向付けができるところにある。国会議員がみな同じ考えになったり、違う意見を押さえつけるようになったら、政治は腐敗し始める。
それを許すのは国民の罪であるのは、ナチスが証明している。
愚かなトランプ大統領を選んだのは、アメリカの民主主義で、その暴走を許さないのもまたアメリカの民主主義。
アメリカと中国の違いは、独裁を許すか許さないかの違いになる。
独裁に移行して国家統制をしくかは国民の判断だが、一度許すと、次は独裁者の粛清が恐くなり、彼の暴走に歯止めが利かなくなる。
舟とともに国がどこに流れ着くかは水が決める。