車社会の行く末その4

車社会の究極の目標は、

① 運転する楽しみを奪わない。

② 好きなところに行ける。

③ 環境を損なわない。

④ 安全に行ける。

と前回で挙げた。

① 運転する楽しみを奪わないとは、人間と車の関係が、人間が主、車が従の関係を維持しつつ、人間と車と道路(経路)が対話をしながら、目的地に行けると楽しみと考える。 車に自動運転させて、人間が寝ていても目的地に行けるというのは、運転する楽しみを放棄した状態を意味する。

運転するドライバーが一番ストレスを感じるのは、渋滞時である。

ブレーキとアクセルを交互に踏みながら、車間を詰める。

渋滞時の操作をすべて自動運転にするのもよい。これは、車だけではどうにもならず、自動運転車レーンを作り、車両同士で相互通信を行いながら、一定車間距離で、集合移動する。割り込み車を防ぐため、別レーンにする。

道路標識は高速の場合、遠方から把握できなけばならない。ナビを使わなくても、道路標識のデータを遠方から電子的にキャッチして、事前に確認できれば、途中で車線を変えたり、ブレーキを踏んだりすることはなくなる。

車と道路が対話するとはこういうことをいう。

人間が主、車が従の関係は、何でも自動にしないことである。

パワーウィンドウは、手動も可能にできるとよい。

ミラーも手動で収納できればよい。

冠水のとき、エンジンが水につからなくても、排気パイプから水が入ってエンジンは止まる。何故、その対策がされていないのか不思議になる。排気パイプの終端はエンジンよりも高くして、水が入らないようにすれば、多少冠水しても通れる。

運転する楽しみは、加速性と静音に求められる。その2つをEVは備えている。

ただ、充電に時間がかかると旅行の楽しみは減る。バッテリーはカートリッジにして、スタンドで充電済みと交換できるようなシステムが欲しい。バッテリーのレンタル方式である。太陽光も使えるなら、そちらも利用したい。

運転する楽しみは、操作パネルや車内の快適性にも求められる。

操作パネルは、ジェット機の計器盤じゃないから、シンプルなのが一番よい。アラームが発生したときだけ、どこが悪いのか音声で説明した欲しい。ハンドブレーキがおろし忘れで警告音は出ても、何が問題か車は語らない。車との対話は、スマホ音声認識と同じ事が可能である。グーグル車には当然ながら、AI車ができると思われる。

彼らの課題として、運転する楽しみをどのように残すかがある。

今回は、①について述べることで終わった。

②以下は次回で説明したい。 (その4終わり)